第2波から4波までのコロナ感染妊婦調査のまとめ

妊婦健診

日本のコロナ感染妊婦の状況について

日本産婦人科医会が公表しました、わが国の分娩取り扱い施設における新型コロナウイルス感染症についての実態調査2021年度版をまとめてみましたので、第6波に備えてご参照ください。2020年7月に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての実態調査」を実施し、 感染第1波における妊産褥婦のCOVID-19の発生状況と感染妊婦の転帰、院内感染予防対策の実態などを把握し、その結果を記者懇談会や医会報を通じて速やかに情報を発信しました。
2021年7月の段階、第4波が収束しつつありますが、これまでに多くの妊産婦が感染し、 医療体制がひっ迫する事態も生じました。
今後の感染流行の再燃に備え、妊産婦の感染状況を再度把握することが必要と考えられました。
そこで、第2波以降の感染妊産婦の発生状況、重症度の割合、感染中の分娩状況の実態を把握することを目的として本調査を施行しました。

◆新型コロナウイルス感染対策と対応について

・COVID-19と確定診断された妊婦が妊娠37週以降に陣痛開始・破水した場合の分娩様式は、大多数が感染適応の帝王切開でした。
・濃厚接触者では、その対応は分かれました。
・分娩取り扱い施設の約半数が、COVID-19のスクリーニング検査を実施しており、その陽性率は0.08%でした。

◆新型コロナウイルス感染妊婦に関する調査の小括

第2-4波の期間に1531人のCOVID-19感染妊婦が報告されました。
・COVID-19感染妊婦の11%は日本人以外で、8%は日本人以外のアジア人でした。
・感染者数の増加にともなって妊婦の感染者数も増加しました。
・感染は、高年齢、妊娠末期の妊産婦で重症化しやすい傾向がありました。
・感染妊婦で分娩管理を要する症例が216人いました。
新生児感染例はありませんでした。

本調査のまとめ

COVID-19感染拡大の第2波、第3波、第4波と感染妊婦の数は増加していきました。
感染妊婦の管理を行う産科医療施設の分娩数の1%に感染妊婦が発生すると考え、病床の確保を行う必要がありました。
第2波、第3波、第4波と次第に重症化する妊婦の割合が増加していき、次の感染拡大の局面では、産科医療の逼迫に警戒する必要がありました。
妊婦のCOVID-19感染では、妊娠末期の発症する例、分娩管理を要する例が増加傾向にあり、感染妊婦の分娩に対応できる施設の確保が必要であると思われました。今後、第6波では、さらなる産科医療の逼迫が考えられますので、妊婦さんは引き続き感染予防が重要になります。

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