日本のコロナ感染妊婦の状況について


日本産婦人科医会が公表しました、わが国の分娩取り扱い施設における新型コロナウイルス感染症についての実態調査2021年度版をまとめてみましたので、第6波に備えてご参照ください。2020年7月に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての実態調査」を実施し、 感染第1波における妊産褥婦のCOVID-19の発生状況と感染妊婦の転帰、院内感染予防対策の実態などを把握し、その結果を記者懇談会や医会報を通じて速やかに情報を発信しました。
2021年7月の段階、第4波が収束しつつありますが、これまでに多くの妊産婦が感染し、 医療体制がひっ迫する事態も生じました。
今後の感染流行の再燃に備え、妊産婦の感染状況を再度把握することが必要と考えられました。
そこで、第2波以降の感染妊産婦の発生状況、重症度の割合、感染中の分娩状況の実態を把握することを目的として本調査を施行しました。
◆新型コロナウイルス感染対策と対応について
◆新型コロナウイルス感染妊婦に関する調査の小括
本調査のまとめ


COVID-19感染拡大の第2波、第3波、第4波と感染妊婦の数は増加していきました。
感染妊婦の管理を行う産科医療施設の分娩数の1%に感染妊婦が発生すると考え、病床の確保を行う必要がありました。
第2波、第3波、第4波と次第に重症化する妊婦の割合が増加していき、次の感染拡大の局面では、産科医療の逼迫に警戒する必要がありました。
妊婦のCOVID-19感染では、妊娠末期の発症する例、分娩管理を要する例が増加傾向にあり、感染妊婦の分娩に対応できる施設の確保が必要であると思われました。今後、第6波では、さらなる産科医療の逼迫が考えられますので、妊婦さんは引き続き感染予防が重要になります。
以下の記事もご参照ください。




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